8月のたからだ塾では、7月の体操の復習として、
1. 顎関節を構成している咀嚼筋の働きとそれを弛め、整えるための体操。
2. 目の周りの目を弛めるツボ押しをしました。
そして9月のたからだ塾では、
1. 肩甲骨をゆるめ、背中全体をほぐしていく体操を行いました。
皆さんの首、肩の凝りや猫背の原因は、凝り固まった肩甲骨(胸部上部の背面に位置する三角形状で左右一対の骨)周りにあると感じています。そして首、肩を動かして突っ張る感じや、肩周りの可動域が狭く、日常、違和感を感じていらっしゃるものの、何が原因か、現在の自分の体を把握できていないことが多いように思われます。特に腰や背中が凝り固まっていることに気付いていないのです。肩甲骨周りをほぐし、可動域を高め、肩や背中を柔軟に動かせる体になっていく事で、痛みや動きも楽になることを感じてもらえたらと思います。
2. 呼吸に合わせ腰仙関節(第五腰椎と仙骨が連結する平面関節)を調整し、骨盤や骨格を安定させ、縮みがちな胸、腹など前側を開き、緊張しがちな背面を弛める体操を行いました。
骨盤、股関節が硬くなってしまい、そのため全体の動きが思うようにならない事が多いように思います。また、腰が曲がるなどの変形や、膝や股間節、腰などの痛みはそのようなこわばり、姿勢などが、原因のように思われます。その改善を考えました。
参加者の感想
肩甲骨を寄せる体操をしようとしましたが、固くて痛くて腕を動かせない。こんなに固まっていたなんて!普段の生活では背中をこんなに動かすことがないので、気づかなかった。でも少しでもやってみると、肩の力が抜けて肩がストンと落ちたことがわかりました。そうすると首を上下に動かしたり、振り向くのが楽になった。全然違うと思った。肩甲骨の硬さが首の動きに関係していた事がわかりました。
呼吸に合わせ腰仙関節を動かす体操で、最初お尻が浮いてしまい、骨盤そのものが動いているのかどうかという感覚がよくわからなかった。骨盤全体が固まっていることを感じました。手を添えて骨盤を動かしてもらって少しわかった気がします。
股関節を意識する事がなかなかできないので、歩く時、立っている時、股関節が動く事、動かす事がよくわからない。歩く時股関節に手を添えることをしてみて、ようやく感じられました。
さらに、肩甲骨周りや背中などがこわばっていたり、猫背だったりという自分の現状を、ひとりひとりが知らなかったり、認識していないことを改めて感じましたので、その後、背中の写真を撮ってお見せしました。
自分の背中を見ることはほとんどないと思われますので。自分の猫背や首の負担のため、余分な筋肉がついて盛り上がったりしている事、背中の筋肉のつき方に左右差がある事などを見て、ショックを受けていました。そのことで体操で体をほぐし、ゆるめていく事の必要性を感じてもらえたら良いと思います。
さて、10月のたからだ塾は10月15日(日)と、10月18日(水)です。内容は9月の体操の復習をします。そしてずっと続けてきている無理のない良い姿勢や歩き方を練習していきます。美しい姿勢は無理がなく体に負担がない姿勢です。
【10月のたからだ塾:主な内容】
座学と体操(目の体操、生命力を高める体操、足ふり体操、重心移動のエクササイズ等)
初めての方もお気軽にお問い合わせください。単発でのご参加も可能です。
詳しくは「たからだ塾」のページをご覧ください。
⚫️ 日時:10月15日(日)、18日(水)14時~16時(開場:13時45分)
⚫️ 会場:悠空間syn-(川崎市麻生区王禅寺西6-7-9)
⚫️ 内容:9月の体操の復習をします。
⚫️ 費用:5,000円(税込)を当日、会場でお支払いください。
※ 施術に来られている方には特別割引きあり
この時期の過ごし方
今年は暑い夏が長く、最近やっと涼しくなってきました。それでもまだまだ昼間は熱い陽射しがジリジリと肌を焼くように感じる日が続いています。この陽射しはなかなか体に応えますね。
そしてさらに暑かった夏の疲れがこの涼しくなった今頃に出てきます。秋バテという言葉もあるくらいですね。
涼しくなって、食欲も増し、美味しい海山の恵みがたくさん出回る季節ではありますが、少しの間食欲は脇において、暑邪(暑さという邪気、胃腸を直撃する)に痛めつけられた胃腸を労って、食事を控えめに過ごしてください。しばらくしましたら味覚の秋を堪能していただけますので。
そして体を動かしやすくなってきましたから、毎日の体操もよいです。気血の流れをよくし、秋から冬に向かって体を充実させていく良い方法だと思います。
Photo by 泉谷 典彦