日本の足袋には思わぬ効能があることをご存知ですか?
靴下は編み物ですし、ゴム糸も混じっていますので、伸び縮みします。その為、小指側に重心が落ち、ガニ股歩きになっても足首がぐらぐらしたり、ひねるように動かしてもそれに合せて靴下が動きます。その人の動きの癖に靴下が合せてくれるのです。
しかし、足袋は木綿ですので伸び縮みしませんし、形が足首から足指までぴったりと包むような形になっている為、動きに制限ができます。特に足首はサポーターのように被われて、保護されています。また、足裏は厚くて丈夫な布の為、床に立った時、足裏がぴったり床面に着く感覚がします。さらに親指と第2指の間から足首まで足の甲に縫い目があり、これが足の中心軸になります。
良い歩き方というのは、かかとの中心で着地し、足底筋、5本の足指全体で地面を蹴り、ふくらはぎ、太もも、臀筋、腰、背中、首の順に全身の筋肉を使った歩き方です。ただ自覚できるのは、腰あたりまでかもしれませんが。この時は、足が真っ直ぐに動いていますし、親指がきちんと使えている歩き方です。このように筋肉がきちんと使われると、腰が伸び、自然と良い姿勢になります。
歩き方教室へ通ってもなかなか自分の癖は自覚できませんし、直せません。それが足袋を履いていると、足袋が無意識のうちに今までの癖を矯正してくれ、正しく筋肉を使うことを自然と体に教えてくれるのです。裸足で歩いた時よりも、筋肉をきちんと使っている感覚がわかります。
外出する時も。その足袋のままスニーカーなど靴を履いて歩きますと、良い歩き方になります。
颯爽と良い姿勢で歩いてみましょう!それは見た目が良いだけでなく、内臓の働きも良くなり、さらに健康になりますよ!!