ご挨拶 寶田とし子(たからだ としこ) なぜ治療家になったのか 私の父は鍼灸師、あんま、指圧、マッサージ師でした。ですので子供の頃から鍼やもぐさなどの道具類、ツボの人体図や人体解剖図などが身近にありました。 大学卒業後、父からの鍼灸学校へ行かないかという勧めに反抗心から断り、OLの仕事に就きました。しかし30代半ば、そういう事務系の仕事が自分には向いていないことに気づき、何をしたら良いのか悩んでいました。 そんな時、仕事も辞め、バックパッカーになり中国、ヨーロッパ、アジア、チベット、ネパール、インドなどの国々を旅して周りました。 そのチベット旅行中、ラサで野良犬に噛まれ、チベット病院で傷の手当てを受けました。その時、そこの先生が病院内を案内してくれました。医学生のためのタンカという伝統的、基礎的医学を絵に描かれた絵図や、薬を作る部屋などを見せてくれて、チベット医学に触れることができました。 帰国後、旅したそれぞれの地で見た働き、生活する人々、そしてそれぞれの価値観、人生観を思い、これから自分は何ができるか模索していました。 ある時、人生の先輩から「お父さんの仕事を継いでみるのはどうなの?」と言われ、目からウロコが落ちた思いでした。父から受け継いだ東洋医学、チベット病院で目にしたチベット医学などがこれからの方向性を示してくれているように思えたのでした。 その時40才。東京医療専門学校で鍼灸、あんま、指圧、マッサージを3年間学び、さらに同校教員養成科で2年間学びました。その間に「これが私の天職だ」と確信が持てるようになりました。 さらに 就学中にセミナーや講習会にも参加し、体の中の気の流れ、生体エネルギーの流れを感知する方法を学び、体の中の不調や歪み、痛みなどを診る技術を習得しました。 卒業後は学校で学んだ技術に加え、気やエネルギーの流れを読むことにより不調な部位やその原因を探し、治療する独自の方法を開拓し、鍼と灸と整体を組み合わせた治療を行なっています。 最近はさらに感覚を磨き、加えて自分の体幹やインナーマッスルなどを鍛え、いつまでも元気で皆さんの健康のお手伝いや相談役になりたいと願っています。