年とともに元気になる

 今回は私のモットーについて書いてみることにします。なぜなら、私は最初から元気印だったわけではなく、皆さんと同じ、何も知らないところから少しずつわかってきて、少しずつ変化し、自然とモットーができたことを知って欲しいと思ったからです。そして、皆さんにもご自分の希望を持って欲しい。笑顔のあなたになって欲しいと願っています。そんな私から皆さんへのエールになれば嬉しいです。

年とともに元気になる

年とともに美しくなる


年とともに頭脳明晰になる


年とともに豊かになる

 これが私のモットーです。

 実は、私も若い頃は自分の体の事はもちろん、医学的なことも、栄養学的なことも何も知りませんでした。風邪をひけば風邪薬、胃が痛ければ胃薬を飲み、あとは病院に行き、薬をもらって飲むくらいでした。

 食事も一応気をつけているつもりでしたが、肉・野菜などいろいろな食材をバランス良くというくらいで、テレビや家庭科で習ったことぐらいで、食養生などという言葉も聞いたことがありませんでした。そしてサプリメントなども良いといわれ、試してみたりしましたが、金銭的なことで続かず、効果もよくわかりませんでした。

 それで元気かというと、何かいつも不調を抱えていたように思います。特に病気というわけではありませんが、あちこち痛くなったり、なんとなく不調。毎日忙しかったですから、そんなものかと思っていました。なんとなくの健康不安がいつもあったように思います。

 また、お肌のトラブルもあり、冬になると口の周りにぶつぶつができたり、荒れたり、足なども粉がふいたようになるし、背中なども痒くなったり。化粧品もいろいろ試してみますが、なかなかコマーシャルで見るようなつやつやお肌にも、さらさら髪にもなりません。

 しかし、40才から東洋医学を学び、体の事に関心を持ち始めると、食養生などいろいろな知識・情報が入ってくるようになりました。そして実践するようになって少しずつ変わっていきました。

 年々元気になっていく自分を感じたのです。若い頃より働いても疲れない自分を知りました。そこで思いました。年をとりながら、健康に元気になっていく事は可能なのだと。それで「年とともに元気になる」というモットーが生まれました。

 元気になってきて気づいたのは、美しくなってきた事でした。お肌につやが出てきたり、髪もパサパサではなくなっていきました。「何かしているの?」と人に聞かれることもありました。体内が元気になってくると、それは外側に現れてくるものなんですね。それで「年とともに美しくなる」というモットーが生まれました。

 そして最近は、年とともに動作や身のこなしに対する美しさを感じるようになりました。若い頃はガサツで粗忽者で、自分でも気になって嫌でした。茶道をしていらっしゃる方のキリッとした品格のある美しさ、身のこなしに憧れていました。どうしたら良いのだろうと思ってきましたが、フラダンスと能を習い始めてから、動きに表現と美しさがあることが少しわかってきました。それはまず丁寧さです。指先まで神経を行き届かせるように意識して体を使うことです。これも「年とともに美しくなる」のひとつかなと最近気づきました。

 何十年も前ですが、鍼灸師の仕事の為に感性など自分を磨こうと思い、速読教室に通いました。そこで頭脳は年とともに衰えるのではなく、使い方、鍛え方で進化し続けるということを学びました。そこで「年とともに頭脳明晰になる」というモットーが生まれました。今では月に一度のペースで集読講座を開いています。姿勢や呼吸法など体の整え方から、右脳の活性化まで楽しくお伝えしています。

 そして、そのように年とともに体も心も頭脳も進化していけたら、豊かになれるのではないかと思いました。豊かさはあらゆるところ、空間、時、心にあると思います。そういう豊かさに気づいていける気持ちが大事なのではないか。それは自分の心次第です。そこで「年とともに豊かになる」というモットーが生まれました。

 このモットーのミソは、すべて肯定型で言い切っていることです。「〜になる」という宣言です。それは、それができるのだ!!可能なのだ!!という思いとともに生まれたからです。ここに自分の意思、心が入っている気がしています。

 皆さんも自分のモットーを見つけてみませんか?