足袋の履き方 2020年8月27日2020年8月30日 寶田健康コラム 足袋の履き方にもコツがあります。最初、足袋職人の方に教わったことをいい加減にして履いてしまった時は、指先が痛くなり、履いていられなくなりました。毎日履くなどとても…。という状態で、昔の人たちは毎日どうやって履いていたのだろうと思いました。 そこで、教えていただいたことをもう一度確認し、履いてみたところ、指先が痛くなりませんでした。手間を惜しまず、丁寧にすることがいかに大事かということを学びました。ですので、その履き方をご紹介します。 1. 足袋を乾かした後、履く時に足袋の底の生地を斜めに上下4〜5回強く引っ張って履きます。そのことで、縮んだ生地が伸び、履きやすくなります。(綿は縮むため) 2. 足袋を履く前に、かかとの部分を3cm程折り返します。そして表地の縫い目と裏地の縫い目が一直線になるようにします。 3. 折り返した部分の両端を両手で持ち、指先を入れます。この時、甲の縫い目が親指側にくるようにしますと、親指と人差し指の股も痛くなく履けます。 4. 裏返したかかとまで入れたら、足袋のかかとをしっかりと引っ張り上げるようにして、足を全部入れます。かかとがぴったり入るようにします。 5. かかとを床につけるようにして爪先をスネに向けるようにします。 6. 足の外側から内側に手のひらで足袋の生地を足首に巻きつけるようにします。 7. 足首の足袋を押さえながら、反対の手でこはぜを下から順に掛けます。 ぴったりに履けると、指先が痛くなったりせず心地よいです。足袋を洗ったときのしわなども自分の体温で伸びてきれいになります。